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KUMON 隼人駅前公文式教室 鹿児島県霧島市 【幼児からの英才教育】 の日記

英語は技能

2016.06.08

英語は技の世界 技の習得に王道なし

企業の英語研修を担当し実用英語に堪能な佐藤(仮名)さんという知人がいました。

佐藤さんには、当時、中学1年生の娘さんがおり、学校で英語の授業参観が開催されるというので、職業柄からも興味があり、参加されたそうです。

教科書の英語文章の音読練習を、日本人の先生の発音を真似ながら唱和したそうです。
統制がとれていて、とても元気よく、先生も、児童生徒も、保護者も皆さん満足気だったそうです。 
ところが、佐藤さんだけは、浮かない顔つきでした。
彼は、ビックリ仰天したというのです。 
何故なら、先生の発音が間違っており、ネイティブスピーカー(英語を母国語とする外国人)の発音からかけ離れたものだったからです。
佐藤さんは、自宅に帰ってからもどうしたものかと思い悩みました。
迷った挙句、佐藤さんが、娘さんに指導したものは、「先生の発音は、間違っているので、真似してはいけないよ。市販の音声教材を聞いてそれを真似るようしなさい。」と。
そして、素直なその娘さんは、英語の授業の音読練習は、耳栓をしていたというのです。
目立たないようにしていても、その先生やクラスメートに分かってしまいました。その先生は、体面を傷つけられて面白くありません。その娘さんは、完全に無視され、クラスメートの目にも高慢に映ってしまい虐めにあうようになったそうです。
そして、暫くすると、その娘さんは、登校を拒否して自宅に引き籠るようになってしまいました。
その後、登校拒否児童等を対象としたフリースクールに通っているそうです。
一体、どこに、この問題の根本的な原因があるのでしょうか? 

実用英語、特に、リスニングやスピーキングは考えながら行うものではなく、母国語である日本語同様に、脳における情報のインプットとアウトプットの伝達回路が、条件反射の如くシンプル化されていなければなりません。
つまり、実用英語とは、実際に使える英語のことであり、ピアノ、バイオリン、水泳、テニス、料理及び大工・左官等と同じ、「技(わざ) の世界」「職人芸の世界」なのです。
ピアノは、耳や目で情報を取り入れ、脳のイメージした音楽を、手の指先で表現します。
テニスは、主に目で情報を取り入れ、脳がイメージしたインパクトに向け、足、腰、腕等を使ってボールを打ちます。これらは、瞬間的に行われるもので考える暇はありません。
脳のイメージを反射的に体現できるように、前もって、手や指や足腰に覚えさせておかなければなりません。

言語コミュニケーション(聞く~話す)能力とは、英語試験問題の文章を読み解いて、考えて、解答するとか、文章を起案するといった知識分野とは全く次元の違う分野なのです。
つまり、耳で情報を取り入れ、脳がイメージ(思考)し、口と舌を使って情報を発信することが反射的に行われる必要があるのです。このためには、脳のイメージを反射的に体現できるように、事前に、耳、口や舌に覚えさせておかなければなりません。
実用英語は、実技=技量の分野なのですから、反復練習による体得しか方法はないのです。
ピアノやバイオリンと同様、開始年齢は早ければ早いほど高い能力がつくのです。

一流の技は、どのようにして培われるかは、「守破離」の守の段階で、本物で、超一流の師の技を盗み、これを完全に真似ることで達成されるのです。
偽りを真似てしまうと、それが個癖となり体に染み付いてしまい、後からこれを是正する場合、まず、個癖を初期化すること自体に大変な労力と時間を要します。
テニスを自我流で行った人は、最初は試合に勝てても、やがて勝てなくなります。
一方、テニスを我流でやったことがない初心者が一流のコーチに習うと、初めは、素振りや球出し打撃等の基本練習ばかりで、試合ではなかなか勝てません。しかし、基本を修得して、暫くすると自我流の人に勝てるようになり、その技量の格差はどんどん広がって参ります。
我流のテニスプレーヤーが誤りに気が付いてからコーチに習っても、なかなか上手くいかないそうです。何故なら、長年培った偽りのフォームが個癖として体に染み付いており、これを是正することが難しいからです。
技の習得は、最初が肝心です。
超一流の本物に触れることが大原則なのです。

もしも、上述した事例のようなことが、多くの学校や塾や教室等の英語教育現場で行なわれているとしたならば、英語学習にいくら膨大な時間をかけても、英語教育にいくら膨大な国家予算をかけても無意味です。それらは全て徒労に終わってしまいます。いつまでたっても、アジア諸国でのTOFUL最低レベルから脱出することは不可能です。

何故なら、誤った事を修得することは、ゼロではなく、マイナスだからです。
正に、「百害あって一利なし」です。


サービスメニュー「自学自習力と学習習慣の陶冶」の自学自習と学習習慣確立への道程:守破離を御参照下さい。

*注釈 
上述した女子児童の行動がクラスの調和を乱すとか、恩師の面目を潰すので良くないといったご意見もあろうかと存じますが、本稿では、「実用英語力の養成」という切り口だけで考察して参ります。 尚、本掲載内容は、学校や塾の英語教育関係者の皆様を誹謗・中傷するものでは全くありません。

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