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ソニー創業者:井深大氏曰く、教育は「幼稚園では遅すぎる」

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KUMON 隼人駅前公文式教室 鹿児島県霧島市 【幼児からの英才教育】 の日記

脳を「アウェー」におく

2016.07.31

1 おばあちゃんが走りだした
数年前、曽於市に住む80歳になった母と母の同級生を3人連れて、鹿児島神宮の浜下りを見に行ったことがありました。
田畑に囲まれた長閑な田舎の隠居生活ですので、何かの気晴らしにと思って連れ出したのです。浜下り見学の後、妙見温泉につかり食事をするという企画に皆さん大喜びでした。
しかしながら、駐車場に車を止めて、徒歩で行列が通る沿道まで行かなければなりませんでした。足腰がめっきり弱り、杖をつきながらゆっくりと歩いていきました。
隼人族の霊を鎮めるために建立された隼人塚で、鎧・兜の武者行列を見ていたのですが、その行列を率いるお殿様がとても素敵なイケメンでした。
そのお殿様が、どういうわけか、立ち止まって、おばあちゃん達をハグして下さったのです。
予期せぬ事態に、おばあちゃん達は、興奮して、まるで少女のように顔を赤らめ、杖を放り出して「キャァー」と言って地団駄を踏みながらはしゃいだのです。
私は、そのおばあちゃん達の嬉々とした様子にすっかり驚いてしまいました。
行列が通り過ぎた後、興奮冷めやらぬ中、その話に盛り上がりながら駐車場に戻り車を出しました。
すると、車を出して数分後に、おばあちゃん達が、「あれ、杖がない」と云いました。
何と、杖を沿道に放り出したまま、回収するのを忘れて車に歩いて戻っていたのです。
予期せぬ状況に、私自身も、杖のことが完全に脳裏から消えていました。
火事場の馬鹿力とはこのことですね!!」って、皆で、大笑いでした。

2 脳を「アウェー」におく

英語に限らず、ピアノにしろ、テニスにしろ、開始年齢が早ければ早いほど高い能力が養成されますが、年齢が高くなってからでも、
ある特定の期間に、集中して英語の本物の音を大量に聞き、英文に大量に触れることで習得度がかなり上がることが分かっています。
しかし、年齢が高くなってから、同じことを何度も繰り返し繰り返し行うことは、苦痛を伴い長続きしません。 
今回は、それを克服するヒントとなるべきことを御紹介致します。
脳科学者の茂木健一郎氏が、「アウェー」の状態が脳の潜在能力を引き出すと論じています。
脳は、慣れ親しんだ「ホーム」の状況では、省エネモードになるそうです。
車の運転は、仮免許で路上を走るときは、脳がフル回転していて疲れますが、免許を取得して運転に慣れてくると、脳の情報の処理回路が最も効率的に構成され「ホーム」、つまり省エネモードになります。
「ホーム」の状況では、脳の活動パターンがマンネリ化してしまい使われる脳は一部分だけですが、どうしたらよいかすぐには分からないような状況に置かれてこそ、脳はフル回転するそうです。上記のおばあちゃん達は、普段住み慣れた場所「ホーム」から離れ、見ず知らぬ場所で、思いがけない出来事に遭遇したのです。これが、「アウェー」という状況です。
アウェーでは、潜在能力のスイッチがオンになるので、おばあちゃんが走り出したのです。
以下も、その実例です。

3 楽天の最後通告 
「残り5ヶ月でTOEIC800点を取れなければ、会社を辞めてもらう」
2012年1月末、楽天の社長室に呼び出された約10員の役員たちは三木谷浩史会長兼社長から、英語でそう言い渡された。
楽天が社内で英語を公用語化すると決めたのは10年2月のこと。英語公用語化を完全施行する時期を12年4月と決め(その後、東日本大震災の影響で12年7月に延期)、それまでの2年間は準備期間とした。
だが、英語の勉強を課される一方で、業務が軽減されることはない。そのため、準備期間中の英語力アップの取り組みはまちまちで、中には本業の合間程度にしか勉強しない役員もいた。
執行役員である濱野斗百礼氏(41歳)はそんな1人だった。同氏のTOEICスコアは10年時点で420点。12年1月末でも590点と、目標の800点からは大きく懸け離れていた。だが、「目標未達なら首」と宣言されたことで、もはやなりふりを構ってはいられなくなった。
平日午前中は英語学校に通い、わずかでも隙間時間があればすべて英語学習に充てた。「1日平均で5~10時間は勉強した。人生の中でこれほど勉強したことはなかった」と濱野氏は振り返る。
火事場のばか力というべきか、尻に火のついた冒頭の役員たちは皆、期限内にTOEIC800点を超えることができた。

週刊 ダイヤモンド 2014年 1/11号 [雑誌]より引用 

楽天の日本人役員の年齢は、40~60歳です。
この年齢でも、アウェーの状況下で潜在能力のスイッチがONになり、死にもの狂いで勉強すれば、TOEIC800点以上を取得できるのです。

代表取締役会長兼社長:三木谷 浩史(みきたにひろし)1965年3月11日生、ハーバード大学院卒
代表取締役 副会長執行役員:穂坂 雅之(ほさかまさゆき)1954年7月31日生
取締役:久夛良木 健(くたらぎけん)1950年8月2日生
因みに、取締役8人の内、外国人が3人、ハーバード大やスタンフォード大卒業者が3人います。
この為、会議は全て英語で行われています。


4 イラク復興支援活動
自衛隊イラク派遣は、イラク戦争初期の2003年から2009年までイラクの国家再建を支援するために行われました。イラク特措法に基づくもので、活動は非戦闘地域に限定されていましたが、戦闘地域ではないかとの論議のあるほどの危険な任務だったようです。(写真)
殆どの隊員が遺書を残し、日本からイラクへの輸送物品の中には、棺(ひつぎ)も含まれていたそうです。このため、隊員の選抜は、派遣を志願する強い使命感と責任感を有する者の中から、死生観が確立できた者を充てたといいます。 
イラクでは、イラク政府及び米軍やNATO軍とのコミュニケーション手段は英語であったため、渉外、情報及び作戦を担う基幹要員(20代後半~30代半ば)の英語教育が合宿方式で集中的に行われたそうですが、その成果は、先回の記事で紹介致しました通り、1年間でTOEICを400点伸展させる等一般的な外国語教育では考えられない程の高いものでした。
ここでの教育は、TOEIC対策の勉強ではなく専門的な軍事英語が中心だそうです。もし、TOEICのための一般的な英語教育であれば、もっと高得点を取れるであろうことが推測されます。
学校(自衛隊の語学養成機関)では、全員が学校内の寄宿舎に宿泊し、起床、清掃、授業、食事、入浴、体力錬成等が、決まった時間に規則正しく設定されているそうです。
実際に参加した元隊員の方からお聞きしましたが、人生であれほど勉強したことはなかったと当時の様子を述懐しておられました。

「なにせTVや新聞で毎日報道され、国民の期待が非常に大きく、地元でも壮行会をしていただきましたからねぇ、、、期待に応えなければ、日本の代表として恥じない仕事をしなければならないって、、、プレッシャーが半端じゃなかったし、皆の士気もすごく高かったよ、、、
派遣される期日が決まっていたので、兎に角、時間的な余裕がなかったんですよ。焦りがありましたね、、、
英語学習をしながら、予防接種等の派遣準備を並行して行わなければならなかったので、皆、緊張感が漲っていましたね。
学校では、誰もが英語学習を死に物狂いでやりましたよ。
普通、軍隊とか自衛隊って、鬼教官によるスパルタ教育のイメージが強いと思うんですが、私達は、逆に、「やりすぎだ、もう少し休め」と指導されたぐらいでしたからね。
食事中も、ジョギング中も、殆どの者が、耳にイヤホンをつけてポータブルの音声教材を聞いていますよ。もちろん、校内では、オール・イングリッシュで、日本語を話してはならないルールがあります。
自衛隊では、就寝や起床は時間通り厳格に行われるけど、LL語学教室は例外で、延灯が許可されていました。就寝時間のラッパが鳴っても誰一人寝る者はいませんでしたね。
ベッドで仮眠して、またLL教室に戻って勉強する、なかには、机にうつ伏せになったまま仮眠する者もいたなぁ~
そうした連中ばかりだったから、LL教室だけは、英語の音声が鳴り止まない不夜城でしたね。
半年も過ぎた頃から、寝言を英語で言い始める奴が出てくるんですよ。
だから、寝ても勉強している、、正に24h勉強しているような感じでしたね(笑) 
マンネリ、、、? はぁ、、、なにそれ?
だってさ、マジ、命が掛かっているんだよ、、それどころじゃないでしょ」

この成果は、ASTPに酷似しています。
米国が、第二次世界大戦に勝利するために、Army Specialized Training Program(陸軍特別研修計画)という言語を修得させるプログラムを開発して教育がおこなわれたのですが、自分自身や仲間の生命の危険が伴うだけでなく、国の命運が掛かっているため、被教育者の士気が非常に高く、歴史上、最も高い語学教育の成果を上げたと云われています。

5 「生存の危機に晒さる」ことがアウェーの極限状態
上記から見えてくるキーワードは
①海外の紛争地域で自分や仲間の生命が危険に晒される
・英語が出来ないと死ぬもしれない
②失業により家族が路頭に迷うかもしれない
英語が出来ないと首になる
③家族や親戚縁者を含め組織の仲間や国民が注目していて期待が大きい
期待に応えるためには高い英語能力が求められる
④仕事に大義があり、強い使命感と責任感が求められるが、仕事遂行上英語が必要不可欠
英語を学ぶことが目的ではなく、崇高な何かを成し遂げるために英語を学ぶ必要性が存在する
⑤期限があり時間的余裕がない
時間がない為、焦りから精神的に追いつめられる
⑥余分なものを削ぎ落とす
英語学習時間を確保するために、テレビ、ゲーム、付き合い(飲酒)、習いごと、レジャーや趣味等を徹底的に排除する
⑦その他
●学習する場所が自宅(ホーム)ではなく、緊張感溢れたアウェーの勉学環境の中で、苦楽を共にし切磋琢磨できる仲間や指導者が存在し、適正な教材が整備されている
規則正しい生活と計画的な学習
設定された時期に目標スコアーを達成できるように逆行的に学習計画を作成する。
体調管理
・栄養管理士や調理師によるバランスのとれた食事管理(特に、野菜を沢山食べる)
・一日一汗(運動で汗をかき入浴してストレスを発散)
清掃・整理整頓により、整然とした学習環境を整備する

つまり、英語が出来なければ、楽天という会社が沈んでしまう、英語が出来なければ栄達した仕事を失い家族が路頭に迷う、英語が出来なければ命を落とすという「生存の危機に晒される」アウェーの極限状況下では、年齢に関係なく潜在能力が如何なく発揮されることを物語っています。
飢えた動物は、5感が研ぎ澄まされます。
人間も同じです。
満腹状態よりも、空腹状態の方が、5感が研ぎ澄まされ勉強の集中力が高まります。
飽食の日本や先進国は、不妊が多く人口減少に歯止めがかかりません。
一方、アフリカ等飢餓状態の貧困国の方は、出生率が高く人口も激増しています。
飢餓や貧困という生存の危機が、動物の生存本能にスイッチを入れるのです。
来る日も来る日も、英語のシャワーを浴びるという英語漬けの日々であっても、英語が出来ないと生存の危機に晒されるアウェーの極限状態においては、脳は、生きるためにマンネリという不活性状態を封印してしまうのです。

脳を「アウェー」におく

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