KUMON 隼人駅前公文式教室 鹿児島県霧島市 【幼児からの英才教育】 | 日記 | 民族の言語パスバンド


2016/06/03
民族の言語パスバンド


1 トーマスティスメソッド 
前回から、日本人の実用英語力(実際に英語を使ってコミュニケーションする力)が何故低いのかという原因を皆様に紹介しております。
第1 の理由が、「義務教育、高等教育及び進学塾における日本全般の英語教育システムが、受験に焦点を合わせて構成されているため、教授要領が実用英語学習の原則から著しく逸脱した非科学的なメソッドを採用している。」という点にあることを、グレゴリー・クラーク氏(多摩大学名誉学長)の論文から紹介させて頂きました。 今回は、科学的な言語学習に画期的な道筋をつけたトマティス博士の論文から抜粋して2回に渡り紹介致します。
トマティス博士はフランスの耳鼻咽喉科の医師であり、音声学上、世界的にも非常に権威のある方です。
また、彼の理論は、音楽療法(音楽で病気を治療)の土台を築いたことでも有名です。
書店で見られる一応まともな言語学習書、例えば、プロゴルファー石川遼選手が使用していることで有名な「スピードランニング」や100万部以上のベストセラーとなった韓国人著者による「英語は勉強するな!」は、明らかにこのトマティス博士の理論「トーマスティスメソッド」を採用しいると思われます。
彼の理論のインパクトは、閉塞感が漂う言語学習界にパラダイムの大転換を引き起こすほど衝撃的なものでした。
何故、この理論がこれほどまで大きな反響を及ぼしたかというと、これが医学的、生理学的及び音声学的な研究と検証を重ねた成果であると言う点です。
つまり純粋に科学的な裏付けを持つ実証済みの理論なのです。
そして、この理論に基づき、世界中にトーマティスセンターが設立され、聞き取りの改善や外国語の履修に画期的な成果を上げ続けているのです。

2 気象・地形・風土が及ぼす民族言語の生成
日本では、鶏の鳴き方を「コケコッコー」と言います。しかし、外国人では、随分異なって発音されていることに驚かされます。英国では、「ラッカドゥー、ドゥルドゥー」と鳴き、ドイツでは「キケリキ一」、フランスでは「ココリコ一」と鳴きます。 同じ種類の鶏の鳴き声でも、これを聞く国・民族によって違ったように聞こえているということを示唆しております。
人間の耳の構造や機能は、医学的に人種によって変わるものではなく皆一様ですが、なぜ国によって聞こえ方が違うのでしょうか?
この原因は、「音響インタピーダンス」にあります。
これは音の伝わり方を意味しますが、この音の伝わり方が場所によって違い、地理条件や気象条件によって音の伝わり方が良かったり、悪かったりするのです。
人間の話す声の質は国特有の音響環境のもとで制約を受けます。
イギリスのように国土は、スコットランドやウエールズ地方の一部を除き、殆どが平原で、高緯度に位置しているにも拘わらず、暖流の影響を受け、雨や霧が多く、しかし、天候はハリケーンや台風といった嵐がなく非常に安定しております。こうした環境下では、人間の声は高周波音の方が伝達しやすく識別しやすくなります。
一方、同じ島国でも、日本は温暖ですが雨期や台風があり、また、国土の70% を山岳地帯が占めているため、豊かな大自然の恵みを受けた環境下で日本民族は生活しているのです。
鳥や虫の鳴き声、川や波の音や風の音等自然から派生する音は、その殆どが高周波音で形成されています。このため日本人はこれらの高周波音に人間の声が紛れないように低周波音を優先して発声するよう環境に適応してきたのです。
ヨーロッパでは、イギリス、フランス、スペイン、イタリア、ロシア等同じ先祖を持つゲルマン民族でありながら、彼らが住む地域特有の気象、地形及び風土の違いにより、その使用言語は、その地域に最適化するように変化していったのです。

3 民族言語特有のパスバンド(優先使用周波数帯)
人間は生まれるとすぐに周囲の音声を聞き始め、日本語の音声を含むスペクトル(音の成分)に聴覚が開かれてゆきます。
だいたい3歳くらいまでに、日本人であれば日本語の特性が聴覚的に習得され、文法の構造の基礎が身につきます。その後9歳くらいまでに、知識とともに日本語は生理学的に確立します。
一方、日本語以外の音域に対する聴覚は開発されず、使われないで閉ざされたままになります。 日本語の音声は英語に比べると低周波音を多く含んでいますが、ここでいう高周波音や低周波音とは、音階のオクターブのことをいっているのではありません。
因みに、高周波音は子音の摩擦音(f.v.s.z .…)や破裂音(P.b.t.d .・・・)のように口を閉じて発音し、低周波音とは、母音(アエオ)のように口を開いて発音するのです。
ことばにはいろいろな語音がありますが、大きく母音と子音にわかれます。例えば、母音「ア・イ・ウ・工・オ」は、それぞれ音声的に特徴のある音の波の集まりで区別できます。
1つの音の波は始まりと終わりがあり、これを波長といいます。1秒閻に起きる波長により単位を定め、1往復で1ヘルツ、1000回の場合は1000ヘルツの周波数といいます。
その際、母音を決める特徴的な周波数成分をフォルマント(ことばの主成分)といい、声道(口・咽喉・鼻)の形で決まります。このフォルマントの型で、アであるとかイであるとか聴き分けができるのです。また、これと同様に子音も周波数成分の違いによって聴き分けられるのです。 人によっては大きな声の人、小さな声の人、またオクターブの高い人、低い人がいますが、それによって母音のフォルマントや子音の周波数帯域が変わることはありません。
声の大小は、フオルマントの大小であり、高い声は、基本となる音(声帯の振動数)が高いのであって、周波数自体の特徴はほとんど同じなのです。
このように、耳は生まれた国の言語特有の音域に磨きがかかり、聴きとりに苦労しないで済むのです。これが民族言語の「パスバンド」という音域です。
これに対し、他の言語の音域は先述のように、「開かずの聞」になっています。したがって、パスバンドは音声成分が一番多く含んでいる周波数音域で、その言語を使用する民族の耳が感度のよい音域を意味します。 トマティス博士は、いくつかの民族言語の音声を、音を細分化できるソナグラフやパノラマ分析器にかけて、パスバンドを抽出して分析し、グラフを作成しました。 図(省略)で、横軸は音波の数を表わす周波数(ヘルツ)、縦軸は音響強度(デシベル)、陰になっている部分はパスバンドを表わします。また、曲線は周波数別頻度数を表わす包括曲線を意味します。
日本語のパスバンドについては、1993年11月にトマティス博士が初めて来日した折り、NHK が取材し、そのなかで日本語の音声分析がなされました。それによりますと、優先的に使用している音域は215ヘルツから1500ヘルツまであるというデータが得られました。
また、日本の耳鼻科でも難聴者に対して、ことばを聴くために必要な聴力は500ヘルツから1000ヘルツまでの音の聴き分けで、とくに1000ヘルツ前後の音が最も大切であるとの見解を示しています。

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